※このサイトはロマン小説のサイトですから、ちょっとアダルト的な内容もあった方がいいかなと思い、別のブログに書いた記事に、いくらか色づけして小説っぽくしました。したがって、ここではフィクションも加わります。色を変えている部分が、この小説のために付け加えたところです。

 今回は「たくさん男の人をだましてゴメンなさい」という話です。といっても昔の話なんです。今は、私は女装子よ、と公言して、写真などを出していますが、私が女子大生だったころ(女子大生の年齢で、女子大生よと語っていたという意味です)、街を歩いているときだとか、他の場所で出会ったときだとかで、男の人に声をかけられていたときのことです。
宮崎留美子若い頃/白いセーター 自分のことを女性だと誤認されるのがうれしくて、女子大生なんですという設定で話していました。男の人は、私のその言葉を信じてしまっていて、とくにオジサマから声をかけられたときは、相手の男性は、女子大生とデートできることがうれしかったようでした。ちなみに、その時代は、女子高生の価値はあまりなくて、女子大生が、オジサマが求める対象だったようです。女子大生ですから20歳以上。なので、お酒を一緒に飲みにいったりすることも多々ありました。といってもそのころは、未成年の飲酒・喫煙は、今みたいにすごくうるさいという時代ではなかったみたいでした。

 相手の方がオジサマだったりしたら、服や化粧品、バッグなどをおねだりしたりしていましたが、男の人って、女性にプレゼントすることを、むしろ喜んでいるみたいなのです。女性の前では、「男の沽券」をひけらかしたいのだと思います。当時は「ジェンダー平等」なんて言葉は全く存在していなくて、女性は男性に従っていることをもとめられる反面、男性は女性にいろいろとやさしくしてくれるという関係でした。ラウンジバーでのお食事やお酒、高級そうなレストランでの食事代は、男性がサッと支払ってくれることが当たり前の時代でした。
「きれいだね。キミみたいな人とデートできてうれしいよ」と言いながら、私の脚に手を這わせてきました。ストッキングをはいた私の脚を愛おしそうに愛でる感じで触ってきます。
「だめよ。他の人から見られるわ」
「大丈夫だよ。テーブルの下だから死角になっているから」と言いながら、手を脚の上の方にはわせてくるのです。もう少しでパンティ部分に手が届きそうになります。私は一応、ハードタイプのガードルをしているので、ちょっと触られたぐらいでは、私が男だということがバレることはないと思ったのですが、それでもリスクは避けなければなりません。
「やーーん。そこはまだダメですよお」
デート1/食事風景 ちょっと物足りなさそうな顔をしながらも、手を引っ込めてくれたのは紳士だからなのか、私に嫌われたくないのか、そこまでは計りしれませんが。私が男だということがバレていないなかでのデートは、けっこう気を遣います。ラウンジバーを出たあと、夜の公園まではおつきあいをするのですが、その先はダメダメ。
 オジサマは、公園のベンチを見つけて、そこに腰をかけるようにすすめるのですが、私の腰の下あたりに、サッとハンカチをおいて服が汚れないようにしてくれるなど、けっこう紳士的なのかなあとも思ったりしました。いろいろと会話もすすみ和やかな雰囲気になってきました。そうしたら急に、
「キミが好きだ。たまらない」と、私を抱きすくめてきて、彼の右手が、私の胸のふくらみあたりにおかれます。指に軽く力が入り、私の胸を押すようにしてきました。
「いやーーん、だあーーめえ」 私は拒みます。男の人って、紳士的に振る舞っていても、結局はみんなこんなことを考えているのかしら。
「こういうところじゃ人目もあるから、そこのホテルに行きたい、だめかな?」
 うわあ、やっぱりこういうことを言ってきたあ、男の人の欲望ってすごいなあ、と思いながらも、そんなことを許したらバレてしまいます。
「ホテルに行くのは勘弁してえ。あなたは私にそんなことを求めたいの」と、ちょっとにらんで詰問調に。
「ごめん、ごめん、そんなことは考えないよ。ただ、あまりにキミが魅力的だから、つい我を忘れてしまったよ」と、謝罪というか言い訳というか、そんなこんなでこの日は終わりに。


モノクロ写真をカラー化4 ちょっとよさそうな車は男性のステータスのようで、このオジサマも、いい車を持っていました。若者が乗るようなスポーツカーではなくて、トヨタのクラウン、当時はステータスのあるオジサマの定番でしょうか。助手席に私を乗せてドライブするというようなこともあって、女性は男性に依存する立場を保っていれば、ずいぶんといい思いをすることもあったのです。
 クラウンはさすがに車内が広くて静かです。こんな車で、彼が運転し、私は助手席で、いろいろとおしゃべりの相手をします。この日は、この前デートしたときのような女子大生風ではなくて、大人っぽくセクシーな雰囲気のメイクをしてきました。このメイクは、アルバイトで出ているニューハーフバーに行くときのメイクです。髪はウイッグです。
「えっ、この前にあったときとずいぶんと雰囲気がちがうね」
「前の方がいい? それとも今日の方がいいかしら」
「全然、イメージが変わってくるから、どちらがいいとも言えないなあ。どちらもグッドだよ」
 セクシーなイメージでオジサマを誘惑っぽくしながら、それでも「だーめよ」と拒む私って、ちょっと小悪魔かなあなんて思ったりしました。
 お食事代やお酒代は当然のように男性が払ってくれるし、移動のための交通費も男性持ち。列車(当時は国鉄かな)の切符もサッと2人分を買ってくれたりするので、デートで私が負担するのは、待ち合わせ場所までの交通費ですむのでした。いやいや、ひょっとしたら、デートのあと帰るときに、「これタクシー代ね」と何千円かを渡してくれたりすることもけっこうあって、女性の立場ってラッキーだ、なんて思っていた当時だったのです。でも、今から振り返ると、それは男性を主として、私は男性に依存するという関係性でなくてはならなかったことだったのです。まして、相手の男性をやりこめるようなことは絶対にやってはダメです。そういう男女関係が同時の関係性だったのです。
 この日は、オジサマのクラウンでのドライブ。札幌市内で手軽に行ける藻岩山までドライブです。展望台からは、札幌の街並みが一望できるところ。
「私が通っている女子大って、あそこよ」と私が指さします。そこは、広大な敷地がある北海道大学よりもやや東側に位置する女子大です。もちろんウソ。私が女子大に入れるわけはありません。でもオジサマは信じていたみたいでした。
 オジサマの肩に私の首をあずけて、甘える感じでオジサマと腕を組みます。私の大きな胸の柔らかさが、オジサマの腕に感じとられているのかなあ。私って小悪魔そのものですね。
 展望台でしばらく過ごしたあと、また、オジサマのクラウンで山を下りていくのですが、途中にちょっとした車を駐めることができる場所があって、オジサマはそこに車を駐車させます。そして、
「ここからの眺めもいいね」なんて言いながら、助手席の私を抱きすくめてきました。ここまでは前回デートしたときも、拒みながらも許すような感じになっていたので、オジサマは強引です。そして、ついに、私のくちびるに、彼のくちびるが近づいてきて、拒もうとする前にくちびるを奪われてしまいました。最初は軽いキスだったのが、だんだんとディープになっていくのです。オジサマの舌が私の中に入ってきます。・・・うーーん、ちょっと気持ち悪い。私はオジサマに恋しているわけではないのです。女性としてのポジションを楽しんでいるということなので、ディープキスは嫌だなあと思いながら、
「あーーん、それでおしまいよ」と彼のくちびるから顔を離しました。
「僕、もう、キミにメロメロだよ」と言いながら、オジサマは、私の右手をとって、自分のアソコに導いていくのです。もう、彼のアソコは、硬く屹立しちゃっています。男の人って不思議ねえ。
「やーん、すごーく立っているわあ」
「僕、もうだめだよ。キミの手でやってほしい」
 その当時は手でやってやることの名称は知らなかったのですが、要するに「手こき」を求めていたということです。
「やーだあ」
「そんな殺生なことを言わないで」
 何回かやりとりをしたあと、私も折れて(そこには私の計算もありました.ここで手でやってあげれば、それ以上にはすすまないだろう.なんとかバレることは防げるかも)、手でやってあげることにしました。このあたりは、私も一応は男ですから、男の生理がわからないわけではありません。オジサマはスボンのジッパーをおろし、アソコを出してきました。私はやさしく、そしてときには強く、上下運動をしていきます。
「うまいよ、気持ちいいよ」
こんなことをすることに慣れていると思われたかもしれません。アソコの上のあたりをやさしくさわってやると、なんだか透明っぽい液体がにじみ出てきました。さらに上下運動をします。しばらくすると、オジサマは、
「ああ、もう出ちゃうよ」と言いながら、ティッシュを私に渡してくれます。そして、・・・
アッという低いうめき声とともに、けっこう大量のヌルッとした白い液体をはき出してしまいました。ティッシュでふきとってやると、オジサマは、萎えかけたアソコを、自分のズボンの中にしまい込むのでした。
「気持ちよかったよ」「留美ちゃん、好きだよ」
 気が晴れた感じで、先ほどまでの、私への献身度合いは減ってきている気がします。男の人って、終わっちゃったら、女性への献身も減っちゃうからね。それでも、私は、
「どこか、おいしいものを食べることができるお店に連れてってえ。しゃぶしゃぶなんかいいかも」
 終わったあとなので「次にしようね」なんて言われるかと思ったのですが、そのあと、車を走らせてしゃぶしゃぶのお店に連れて行ってくれたので、自分の欲望だけをすましたら終わりというタイプではなかったようでした。こんなふうに、男の人に依存して、男の人からいろいろと受けとっていくというジェンダーの格差のなかに、どっぷりと浸かっていた若い時代だったのです。

ハイアットデート1/ディナー ジェンダー平等ではない負の側面は、当時の私には認識していませんでした。男どうしだったとしたら、おごってもらったりしたら、次回は、こちらが相手におごってあげるという心配りが求められるのですが、私が女性のポジションだった場合は、男性からおごってもらう片方向で、男性にお返しをしなくてもいいという気楽さがありました。あー、でも、相手の男性が、私の脚を触ってくるだとか、胸にタッチしてくるだとか、ときにはくちびるを寄せてくるだとか、そういう「お返し」は必要だったみたいですね。
 男の人は、私を女子大生だと信じきっていて、私も大学のいろいろなことの話題を会話のまぜると、相手もいっそう喜んだみたいでした。あるとき、大学で教鞭をとっている方とおつきあいしたときなんかは、その先生の研究分野の話題にいくらかはついていけたので(だって私は、女子大生ではないとしても大学生ではあったのですから)、とても喜んで雄弁に話してくれたりしました。男性は、自分の仕事のことを語らせれば、とても雄弁になります。「男の沽券」が発揮されるときなのかもしれません。そんな「自分自慢」は男性相手にはなかなか語れないでしょうから。でも、私がなんの反応もせずに聞くだけではいけません。途中で、いくつかの質問をしたりする「よき反応」をしてあげなければなりません。そうであっても、基本は、「聞き役」にまわることを忘れてはならず、自説を開陳するようなことは御法度です。女性は、ほんの少しの自分の意見を示すだけで、ほとんどは男性の語りに相づちをうつことがもとめられました。でもそうすると、かわいがってくれるのです。男性の懐からは万札が飛び出してきて、いろいろとプレゼントを買ってもらったりもしたのでした。ひょっとしたら、今でいう「パパ活」なのかもしれませんね。ちがうのは、デートのたびに何万円かの代金をもらうようなことはないことでしょうか。プレゼントという物品と、現金という生々しさ。「パパ活」とは、そのあたりのちがいはあるのかもしれません。

 こんな時代、女性のポジションはよかったと思うのか、それとも、自分は男性の前で従順にしていなければならないので、女性が男性の従属物だということになり、おかしな時代だったと考えるのか。難しいですね。ただ、従順であることが男性の従属物だととらえる感性がなければ、「女性はトクだ」という感覚だけで満足してしまうのかもしれません。こんな若い時代を過ごしてきました。
 男の人を、私が女子大生だとしてだましてゴメンなさい。

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