夜も更けて、家人が寝入ってから、ひとりPCに向かって、深い階層に隠した「留美子」というフォルダを開く。ネット上から拾い集めた彼女の写真の数々が、モニタの画面一杯に広がる。服装も場所も様々だ。しかし、「彼女」は決まって濃いめの化粧で大きな瞳とふくよかな唇を縁取り、大きく張り出した胸と尻を見せつけながら、妖艶な笑みを浮かべている。自慢の美脚を大胆に晒すミニスカートの写真が多いのは、「実用性」重視で選んだからだ。立ち姿では片方の踵を少し上げ、腰掛けた場合は脚を揃え、あるいは組んで、魅惑的な太腿や時にはパンティまで露出して、ピンナップガールみたいにコケティッシュに男を誘ってくれる。身体にぴったり張り付いたレザーパンツでは、股間の膨らみを隠そうともしない。そう、「彼女」は女装者なのだ。しかもとびきりの、よく熟した。
私はスライドショーをスタートさせると、Pを取り出してゆっくりと自慰を始める。彼女は画面の中でくるくると廻りながら、バービー人形のようにくびれた肢体を披露していく。品よく着飾って、脚を除けば肌の露出も少ないのに、男の欲情を掻き立てて止まないのは、彼女が写真撮影時に「魅せる」ことに努め、そのためどこかで「娼婦」を意識しているからだろう。コケティッシュという語自体、高級娼婦ココットにちなむのだし。
「彼女」の大きく見開かれた瞳は、自慰に耽る私を冷ややかに眺め下ろしている。「どうしたの。そんなに見詰めて。覗き見してるのはさっきから知ってるわよ。だからサービスして見せてあげてるんじゃない。固くしてるんでしょ。私の身体をもっと見たい? 手を伸ばして触りたい? 抱きたいの? ダメよ。自分でしごきなさい。もうイキそうなんでしょ。見せてあげるからさっさと出しちゃいなさい。」
最近、集めた温泉写真のシリーズが始まる。ここに至って、彼女はようやく裸身を垣間見せてくれる。といっても肩や脚だけで、残りはバスタオルや湯の中に隠されているが、それでも彼女がふと向きを変えれば、すらりと肌が露わになると思うと、食い入って見詰めてしまう。そしてシリーズの最後、とっておきの1枚。彼女はこちらに背を向けて湯船の中で立ち上がり、上半身を前に傾けて豊かな尻を突き出している。今までずっと一目見たいと願ってきた、尻の割れ目が剥き出しになっている。動かない写真を見詰めながら、私は昇り詰めようとしていた。
ふと気づくと、白い靄の向こうに肌色が浮かんでいる。見直すと女の尻だ。しかもさっきまで見詰めていた留美子の。夢を見ているんだ。とすれば目覚めた時に後悔しないよう、すべきことをしておかねばなるまい。私はゆっくりと留美子の尻に顔を近づけ、湯に濡れた白い肌を一通り眺め回してから、谷間の奥を覗こうと下に潜り込んだ。しかし、豊かな尻肉はぴっちりと閉じて、割れ目の奥を晒してはくれない。思い切って尻に手を掛け、ゆっくりと割り開く。白い肌の中心が桃のように次第に濃く陰を帯びていって、その底に一際濃い皺の綴じ目があった。興奮で心臓が口から飛び出しそうなのを懸命にこらえて、さらに顔を近づける。これまで射精の瞬間に何度も思い浮かべていたその部分は、薄いサーモンピンクに包まれ、ダークローズの中に紫色が浮かんでいた。円錐状のすぼまりの奥にやや縦長の閉じ目が皺を集めてぴっちりと口を詰むんでいる。ゆっくりと舌先で皺の感触をなぞった後、先を尖らして奥へと突き入れる。きつく締まった入口の向こうは別世界だった。いったん顔を離して中身の色合いを確かめたいと一瞬思ったが、もうそんな余裕はなかった。尻の谷間に顔を突っ込んで舌先で穴を穿つ。1ミリでも奥へと懸命に舌を伸ばす。尻肉に溺れて呼吸などできないが、もうそんなことはどうでも良かった。触れてもいないのに身体の中心が固くそそり立ち、そのまま一気に昇り詰めて精を放つと、眼の前が暗くなった。
気づくと留美子の笑顔が眼の前にあった。「何だ。もう出しちゃったの。まだまだこれからなのに。」
※画像は、この小説にちなんでイメージしたはめ込み写真です
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